2013-11-29 部活の理念②

 僕は小学校から高校までずっと野球部に所属していました。そこでのチームメイトたちと、汗を流し、一つの目標に向かって一生懸命努力しました。今考えると全員で嬉しさや楽しさ、そして悔しさを共有する事はなんて素晴らしいことなんだろうと思います。まして、悔し涙を一緒に流す経験ができた事はかけがえのない財産になりました。
 それらの事を共有するというのは、信頼が生まれ、例えば馬が合わないチームメイトがいたとしても許し合うきっかけとなってくれます。多くのことが学べる部活動でしたから、僕的にはこんなにも素晴らしい事を敬遠している同級生を可哀想だとも勝手に思った程でした。

2013-11-28 部活の理念①

 多くの学校では、部活動を推奨しています。それは個々の好みで活動を選択します。数多く部が存在しており、ワンダーフォーゲル部(山登り)などあまり聞いた事のないものまであります。その中でも大きくわけると野球・バスケ・サッカーなどのいわゆる体育会系、美術・書道・茶道などの文化系の2種類になります。

 部活動にとって共通している事は、多数いる人なかで一定の規則に従って互いを尊重し合う事です。それは小さい一つの社会であり、そこから学べる事は多くあると思います。

 ではいつから部活動がはじまったのか、そしてそれのルーツも探っていきたいと思います。

2013-11-27 牛を育てた教室⑤

 実際にこの伊奈小学校に息子を通わせていた親御さんの日記を読みました。そこには、総合的学習に対する生の声が記してありました。悪いところは、学力が他の小学校に行ってた子と比べて低いところにあったという、これはしばしば親御さんの中で問題になり抗議もあったそうでした。

 しかし、これを記した筆者の息子は中学ではそれこそ学力は悪かったが、高校に入った途端成績が急上昇したそうです。そこでこの総合的学習の事を有機肥料に例えて、あとから芽出てくる教育といいました。

 これには、もちろん個人差が多いにあります。確かに、非効率的な教育であることには間違いありませんが、小さい頃に受けた「命」の授業は非常に大切な事であると思います。

 

2013-11-22 

 牛を育てた教室を調べると必ず「豚を育てた教室」がヒットします。これも実際に行ったものです。こっちのがなぜ有名なのかというと妻夫木聡主演で映画になったからです。僕も一昨年の某Y先生の授業中に見た事があります。とてもリアルに作られていて、子供たちには台本なんてないんだろうなと思いながら見ていました。
 「牛を育てた教室」と「豚を育てた教室」とも命を題材にしたものです。そうすると、種類は違えど互いの生徒達に芽生える感情は命に対する愛情です。その愛情を芽生えさせるのもやはり簡単にはいきません、そこに先生方の手腕が込められていたのだと思いました。僕もこの授業を受けたかったなと思いました。

2013-11-21 牛を育てた教室③

 このドキュメンタリーの見どころは、牛のローラの子供の死産と、別れです。クラスメイトの一人一人に焦点をあてて、日記を読んでもらいます。その文章がまさに飾り気がなく小学生のそのままの思いを表していてとてもリアルでした。最も心に残ったセリフが「ローラからは牛乳はでる、みんな悲しい。」というものでした。今まで‘死‘の存在をリアルに接してきてなかった小学生にとってそれはとても残酷で生生しく彼らの記憶に刻みこまれたものになった事でしょう。

 命を大切にしよう、というのはどこの学校でも教えられる事です。しかし、この伊那小学校の教育ほどこの言葉を理解させ大切にしようと思わせた教育はなかったと思います。

 牛のエサ代で算数の勉強するなど、とてもこの教育は非効率であるのは確かでした。実際にこの小学校をでた生徒は他の小学校と比べると学力は低くPTAの中でも問題にされました。時代の流れにあった教育をしてほしいとする親の願いはとても自然であります。

 しかし、一言でこれを無駄だったと言ってしまうことは誰にもできないはずです。子供の心を育む事も大人たちの立派な役目なのですから。

2013-11-20 牛を育てた教室

 ´牛を育てた教室´というのは長野県伊那市の公立伊那小学校で行われました。僕の見た‘牛を育てた教室‘とは伊那小学校で昭和63年から昭和66年にかけての記録をドキュメンタリーにしたもので、これがきっかけになって総合学習が全国に普及されていったそうです。そのドキュメンタリーは、子牛があるクラスの子どもたちに育てられて大きくなり、どの子とも仲良しになりながら、やがて出荷のために手元を離れてゆく。その歳月の経過から生き物と食育、社会と経済の仕組みなどを学んでゆく様子を伝えるものでした。

 時代は知識重視型の教育を推進していました、その中で総合の学習を取りいれた伊那小学校の取り組みはどう見られていたのでしょうか。

2013-11-15 牛を育てた教室①

 今日、教育相談の授業で「豚を育てた教室」ではなく、「牛を育てた教室」のドキュメンタリーを見ました。

 このドキュメンタリーはパクリではなく昭和66年に撮影されたもので、むしろ元祖といえるものでした。

 ある小学校の低学年からの2年間、牛のローラを育てその中で教養を育むものでした。この「命」を扱う作品で、何度も僕は涙腺を刺激されました。ノンフィクションの中でこんなにも感動する出来事があるのかと心が温まる気持ちでした。