2013-11-14 スクールカースト⑤

 スクールカーストを改善方法は、現在進んでいる゛競争排除゛の流れを食いとめるべきだと思います。平等でみんな同じというのは、とても平和的な考えに思えますが社会主義的な考え方です。日本は現在資本主義の国であり、競争国家であります。競争国家と言うと聞こえが悪いですが、比べるものがあると言うのは意欲が生れ、生活に張りが出て生き生きとした生活が遅れようになります。

 学校生活でも、最初に決められた位置に定まったままでは張り合いは生れません。スポーツでも勉強でも秀でるものがあったならばそれを評価されたいと思う事が人間の性だと思います。だから無理矢理平等にするでなく少し競争させることを覚えさせた方がいいのではないかと思います。

2013-11-12 スクールカースト④

 スクールカーストがいじめと密接に関わっているとしたら、改善すべき事象である事はいうまでもありません。スクールカーストが発生するのは、主に高校までです。だから、大学のように単位制を取り入れクラス学級などの概念をなくす事がより効果的な対処法であるといえます。

 しかし、どうでしょうか。クラスがあったからこそ得られた経験や楽しみは、将来にとって掛けがえのない思い出になっていくのではないでしょうか。この先自分自身を励ましてくれるのは過去の思い出しかありません、その思い出はクラスがあったからこそ得られたものが多いと思います。

2013-11-8 スクールカースト③

 

クラスメイトとの間で衝突や摩擦を回避しながら自分自身のポジションを探るといった息がつまるような学校生活の中で、やはり器用にこれらの事をこなせずいる生徒がいる事は必然であります。当然そのような生徒がいるといじめの対象になります。

 

いじめは基本的にはスクールカーストが下位のものを対象として行われるが、最上位のカーストの者が最下位のカーストの者をいじめるといった落差の大きいものはあまりなく、同一カースト内か隣接するカーストの者が対象となることが多いようです。

 

生徒が形成している各グループ内部で行われるいじめについては、グループ間の移動の可能性はカースト上位ほど容易であることから、カースト下位のグループほどいじめが発生しやすい(自分がいじめの対象となりそうな兆候があっても別グループへ離脱できないためである。) 

 尚、いじめの加害者(被害者)になる事によってカーストの上昇(下降)するといった現象もあり互いに干渉しあっています。

2013-11-7 スクールカースト②

 スクールカーストで上位にくるコミュニケーション能力とは、具体的には「自己主張力(リーダーシップを発揮するために必要な能力)」「共感力(人望を得るために必要な能力)」そして「同調力(場の空気に適応するために必要な能力)」の3つを差します。これはコミュ二ケーション能力の過大評価ともいえる現象であり、自分の意見を押し通す事のできる「自己主張」が強ければ上位でもさらに上の立場にあると考えられます。

 コミュ二ケーションの過大評価が起きた原因は、勉強における相対評価の廃止をするなどの生徒たちに対する序列を否定するような過剰の平等化があります。

2013-11-5 スクールカースト①

スクールカースト

 最近スクールカーストが大きく取り上げられています。映画では『桐島部活やめるってよ』、ドラマでは『35歳の高校生』などがあります。話題に取り上げられたスクールカーストとは一体なんなのでしょう。ある定義付けでは簡単に一軍・二軍・三軍でわかれており、上にいくにつれて人数も少なくなっていきます。以前もクラス内でのステータスはありました、それは運動能力や学力能力において発生するものであり挽回が可能なものでした。しかし、今ではコミュニケーション能力つまり挽回が不可能なものが判断基準になっている事が新しい点です。

2013-11-1 いじめ⑤

 

 15年前にいじめによって一人娘を失った横浜市の小森美登里さんの話では、傍観者を加害者扱いする事は間違いだと言います。今の日本において、いじめの仲裁の入る事は次の被害者への立候補に等しい事です。また傍観者も傍観したくてしている訳ではなく友達を助けられなくて苦しい思いをしている子は多いと言います。そして大人でも難しいいじめの仲裁を子供に要求するのが間違っているというのです。

 

 昨日とは違う視点に立ってみると、確かに傍観者が多い事が問題にはなっていますが、それはしょうがない事なのかもしれません。しかし、子供たちにはクラス内でのいじめは自分には関係のない事だとは思って欲しくはないと思います。それぞれが意識する事が撲滅の糸口だと思うからです。

 そして大津のいじめ中二男子自殺事件をうけて「いじめ防止対策推進法」が928日から実施され始めました。これはいじめの加害者に対する厳罰化の流れです。これでいじめは減少するかもしれません、しかし表面上だけの解決にすぎません。上から抑え込むのではなく、子供目線の対策が必要だと思います。

2013-10-31 いじめ④

 いじめは、日本だけの特有のものではありません。世界中の国々、特に先進国に多く存在しています。しかし、統計上日本が最も【傍観者】つまりいじめを黙認する人が多い国になっています。この中で最も【仲裁者】つまりいじめを止める人が多いイギリスで「もし、クラスでいじめが起きている事を知ったら?」というアンケートをとってみると8割が「許せない」「人間として恥ずかしい事をしている」と答えました。日本でも同じ内容のアンケートをとってみると5割が「自分がされたらどうしよう」と答えました。この結果が上に記した【傍観者】の多い原因です。

 いじめは最近になって急増している訳ではありません。しかし、内容が深刻化している事は確かです。それは【傍観者】が増えた事による加害者の暴走が原因です。すなわち、被害者以外のいじめを認知した者すべてが加害者に加担している、自分自身の戒めもこめて言うと【傍観者】も残酷な加害者である事を認識させることがいじめを根絶させる第一歩だと思います。