2013-12-20 本について

 高野山大学に入って、教授たちが「弘法大師」と「空海」を言い分けているように感じました。大雑把に分けると信仰の対象は「弘法大師」として、歴史上の人物や学問としては「空海」です。僕は信仰の対象ではなく、実際にいた「空海」とは一体どのような人物だったのかとても惹かれるようになりました。そこで出会ったのが夢枕獏の『空海唐の国で鬼と宴す』でした。この本を読んで、初めて読書日記なるものを付けるほど影響を受けました。もっと仏教や密教知りたい、そして漢文も読めるようになりたいと思いました。
 僕の場合は高野山の地で生活をしているだけに宗教色が強い影響のされ方でした。しかし、本がきっかけで何かに興味を持つ事なったのには変わりありません。