2013-11-1 いじめ⑤

 

 15年前にいじめによって一人娘を失った横浜市の小森美登里さんの話では、傍観者を加害者扱いする事は間違いだと言います。今の日本において、いじめの仲裁の入る事は次の被害者への立候補に等しい事です。また傍観者も傍観したくてしている訳ではなく友達を助けられなくて苦しい思いをしている子は多いと言います。そして大人でも難しいいじめの仲裁を子供に要求するのが間違っているというのです。

 

 昨日とは違う視点に立ってみると、確かに傍観者が多い事が問題にはなっていますが、それはしょうがない事なのかもしれません。しかし、子供たちにはクラス内でのいじめは自分には関係のない事だとは思って欲しくはないと思います。それぞれが意識する事が撲滅の糸口だと思うからです。

 そして大津のいじめ中二男子自殺事件をうけて「いじめ防止対策推進法」が928日から実施され始めました。これはいじめの加害者に対する厳罰化の流れです。これでいじめは減少するかもしれません、しかし表面上だけの解決にすぎません。上から抑え込むのではなく、子供目線の対策が必要だと思います。